『だから嫌われる』第30条有終の美を結ぶ
『だから嫌われる』 第三十条 有終の美を結ぶ 親切も三日坊主の多い世の中だ。小さい親切、小さい仕事にもきちんきちんと、ピリオドを打って行くような人、一つ一つにくぎりをつけて片付けていかなくては気のすまないような質(たち […]
『だから嫌われる』 第三十条 有終の美を結ぶ 親切も三日坊主の多い世の中だ。小さい親切、小さい仕事にもきちんきちんと、ピリオドを打って行くような人、一つ一つにくぎりをつけて片付けていかなくては気のすまないような質(たち […]
『だから嫌われる』 第二十九条 まめである 多くの人と交際していれば、煩わしいことの連続である。つまらぬ支障が絶えずおこる。まめな人は他人の知らぬ間に、こつこつとそれを片付けて行ってくれる。だれのためにも労を惜しまぬ […]
『だから嫌われる』 第二十八条 人間好きであれ 真に人間好きの人は他人の生活に興味を失わない。自分の生活よりも相手の生活に力こぶを入れたがる。人のためには馬鹿だと言われるほど骨を折ることを厭わない。 しかも一人や二人 […]
『だから嫌われる』 第二十七条 希望を捨てない 外れても外れても希望を捨てないで新しい目標、新しい希望を作って行く様なたくましい人は、見ているだけでたのもしいものだ。そう言う人は他人にもまた明るい希望や期待をかけて行く […]
『だから嫌われる』 第二十六条 人のよろこびをよろこべる人 人の不幸や悲しみには同情できても、人のよろこびを真からよろこべる人は少ないと言う。それはわれわれの心の中に嫉妬(しっと)心(しん)があるからだ。人のよろこび […]
『だから嫌われる』 第二十五条 褒める力 邪気なく、功利なく、見栄でなく、又皮肉でなく、真から人の長所をほめることのできる人、これはなかなかできないことである。悪くすればお世辞を邪推されることもあり、何かの含みかと取ら […]
『だから嫌われる』 第二十四条 融通の利く人間 頑固一徹の人間は、その頑固さを好むある少数の人々には迎えられるか知れないが、社会は一本調子には行かないものだから、機に応じて融通の利く人の方が話しいい。 「あれはあれだ […]
『だから嫌われる』 第二十三条 信用してもだまされない 人は大ていの場合計画的にはだまされない。だます本人が何かにだまされてる場合が多い。従って、一応だれでもそのまま信ずることは馬鹿げたことではない。人を信じても事物を […]
『だから嫌われる』 第二十ニ条 慰め上手 われわれが失意や不幸にある時に、それを救う力はなくても、慰め手となってくれる人は何時までも忘れないものだ。しかし、心ない人に訴えればかえって傷を荒立てられたりする。 うっかり打 […]
『だから嫌われる』 第二十一条 ユーモラスな人 真面目な話の中にも何時か人を笑わせ、決して苦しい緊張の中に長時間人をおくようなことをしない人がある。 どこにいってもなごやかな雰囲気を作っていく人、気まづくなった空気や […]